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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

症例報告

全身性エリテマトーデスにみられたクリプトコックス症の1例

著者: 小西紀子1 大島昭博2 松本賢太郎2 古川福実3

所属機関: 1市立島田市民病院院皮膚科 2浜松医科大学皮膚科学教室 3和歌山県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.801 - P.803

文献概要

 48歳,女性.全身性エリテマトーデスで副腎皮質ステロイド剤と免疫抑制剤との併用療法にて加療中に,発熱があり,血中よりCryptococcus neoformansが検出された.髄膜炎を合併し,両側前腕に浸潤性紅斑が出現した.皮膚生検にて多数のクリプトコックスを認め,抗真菌剤の多剤併用療法を行ったが奏効せず死亡した.肺と肝の剖検組織内にもクリプトコックスの感染がみられた.全身性エリテマトーデスに併発するクリプトコックス症は診断が困難で予後不良となりやすく,早期の診断と多剤抗真菌剤療法が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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