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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

症例報告

一過性に経過した線状IgA水疱性皮膚症の1例

著者: 斎藤京1 甲斐美咲1 布袋祐子2 天谷雅行2

所属機関: 1佐野厚生総合病院皮膚科 2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.809 - P.812

文献概要

 58歳,男性の線状IgA水疱性皮膚症(linear IgA bullous dermatosis,以下LABD)lamina lucida型の1例を報告する.糖尿病治療中にピペラシリン(以下PIPC)による薬剤性腎不全を発症し透析を導入した.その経過中にPIPCないしイミペネムによると思われる中毒疹が略治した時期にLABDを発症した.四肢の水疱に加えショック症状,著明な好酸球増多症をほぼ同時期に生じ,皮疹は透析中止により特に投薬を要せずに軽快した.自験例のLABDの発症における薬疹と透析の関与について文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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