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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

症例報告

抗リン脂質抗体症候群を疑い加療中に急速に皮膚硬化が出現し全身性強皮症と診断した1例

著者: 神田憲子1 石黒直子1 宍戸悦子1 檜垣祐子1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.818 - P.820

文献概要

 32歳,女性.指尖の難治性の潰瘍を主訴に来院した.当初,Raynaud症状,皮膚硬化を認めず,抗Scl−70抗体,抗セントロメア抗体は陰性であった.抗カルジオリピン抗体,ループスアンチコアグラントが陽性で,抗リン脂質抗体症候群と考えた.プロスタグランディンの点滴静注,アスピリンの内服にて潰瘍は上皮化したが,その後Raynaud症状と手背から前腕にかけて急速に皮膚硬化が出現し,皮膚生検所見を含めて最終的に全身性強皮症と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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