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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

文献概要

症例報告

単発性結節型病変を呈した血管肉腫の1例

著者: 青柳哲1 加藤直子1 木村久美子1 菅原弘士1

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科

ページ範囲:P.844 - P.846

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 単発性結節型病変を呈した血管肉腫の1例を報告した.症例は72歳,男性.1か月前から右側頭部に紫紅色斑を伴わない単発性の暗赤色結節が出現した.組織学的に真皮全層にかけて管腔を形成しながら増殖する腫瘍細胞を認め,腫瘍細胞は核の異型性を有し,一部は管腔内に乳頭状に突出する像があり血管肉腫と診断した.治療は病変より5cm離して骨膜上で切除し,recombi—nant interleukin−2(rIL−2)の動注,局注を行った.11か月を経た現在まで再発,転移を認めない.自験例と同じく単発性結節型病変を呈した血管肉腫をまとめ,治療と予後について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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