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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

治療

大腿後面の慢性膿皮症の治療の試み

著者: 西條忍1 丹正義2

所属機関: 1岩手県立胆沢病院皮膚科 2岩手県立胆沢病院外科

ページ範囲:P.849 - P.851

文献概要

 74歳,男性.2年前から右大腿後面に圧痛のある局面があり,時々数か所から膿が出ていた.初診時,右大腿後面の大部分にわたって多数の嚢腫が真皮下層の一定の深さで網目状に交通し,そこから多数の瘻孔が皮表に開口していた.嚢腫の底部が残るようにして蓋の部分を切除してみたところ,まるで網状植皮をしたかのように網目状の嚢腫上皮が残った.上皮化完了に伴い,CRP上昇や白血球増多,高γ-グロブリン血症,貧血が正常化した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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