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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻11号

2000年10月発行

症例報告

亜急性皮膚エリテマトーデスの1例

著者: 秡川由紀子1 籏持淳1 遠藤秀治1 吉田典代1 新海浤1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.882 - P.884

文献概要

 25歳男性,顔面に鱗屑を伴うびまん性紅斑があり,両前腕および上腕外側,大腿前面にも米粒大までの鱗屑を伴う紅斑を認め,病理組織では,表皮の軽度の過角化と基底層の液状変性,真皮での血管周囲性のリンパ球浸潤を認めた.入院し安静,遮光,ステロイド内服および外用で治療を行ったところ,これらの皮疹は色素沈着を残すも瘢痕化せず治癒した.以上より亜急性皮膚エリテマトーデス(SCLE)と診断した.自験例では,頬部紅斑,光線過敏症,抗核抗体陽性,抗DNA抗体陽性,抗SS-A抗体陽性,抗Sm抗体陽性であり,全身性エリテマトーデスの診断基準を満たした.SCLEの血清学的所見に関する若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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