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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻11号

2000年10月発行

症例報告

著明な関節可動域制限および皮膚硬化を伴った抗U3-RNP抗体陽性男性強皮症の1例

著者: 山根謙一1 尹浩信1 久保正英1 矢澤徳仁1 菊池かな子1 玉置邦彦1 桑名正隆2

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室 2慶應義塾大学先端医科学研究所細胞情報学

ページ範囲:P.885 - P.887

文献概要

 50歳,男性.初診10か月前にRaynaud症状と両手指の皮膚硬化が出現し,その後皮膚硬化が全身に拡大.手指の屈曲拘縮,手関節,足関節,肘・膝関節の可動域制限も出現し,増悪してきたため1997年11月11日当科を受診した.臨床像,臨床検査所見,病理組織所見より汎発性強皮症と診断した.プレドニゾロン30mg/日内服開始し関節可動域制限は著明に軽快した.抗核小体抗体陽性であり,RNA関連免疫沈降法にて抗U3—RNP抗体と同定した.本邦では同抗体陽性患者の報告は少なく,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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