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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻11号

2000年10月発行

症例報告

ピアス型イヤリングによる金皮膚炎の1例

著者: 若林晃子1 竹中秀也1 岸本三郎1 安野洋一1

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.905 - P.907

文献概要

 20歳,女性.3年前に両側耳垂に金製ピアスを装着したところ,1か月後より急性皮膚炎症状が出現した.ピアスを中止し,症状は軽快したが,3か月後頃より自覚症状を伴わない小指頭大の赤褐色の結節が生じ,消退傾向がないため外科的切除を施行した.組織所見は真皮から皮下組織にかけてリンパ濾胞様の構造および好酸球浸潤を伴ったびまん性,稠密なリンパ球浸潤を認めた.金属パッチテストにおいて塩化金酸が陽性であった.以上より金皮膚炎と診断した.局所麻酔下に摘出した.摘出後約1か月後に再び右側耳垂に硬結を触れるようになったため,ステロイド局注を施行した.その後硬結は消退し,以後再発は認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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