icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻12号

2000年11月発行

文献概要

症例報告

慢性裂肛に伴った,臀部から外陰部にかけての肉芽腫の1例

著者: 太田美幸1 間中泉1 市川雅子1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.976 - P.978

文献購入ページに移動
 31歳,女性.5年前より裂肛を指摘されるも放置していた.当科初診の8か月前より臀部,外陰部の腫脹が出現し,近医にて外用療法を行うも不変であった.当科入院時には,外陰部の腫脹と臀部の皮下硬結を伴う発赤,腫脹を認め,慢性裂肛を合併していた.組織学的には真皮上層から皮下脂肪織に至るリンパ球,組織球,巨細胞からなる肉芽腫を認めた.治療はプレドニゾロン40mg/日内服で軽快をみた.感染巣としての慢性裂肛に関連した反応と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?