icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻12号

2000年11月発行

文献概要

症例報告

BCG接種部に生じた皮膚結核の1例

著者: 木花いづみ1 小林誠一郎1 川井保男2

所属機関: 1平塚市民病院皮膚科 2川井内科医院

ページ範囲:P.996 - P.998

文献購入ページに移動
 1歳,男児.左上腕にBCG接種を受け,約半年後に同部位に膿瘍が出現した.抗生剤に反応せず切開後排膿が続いたためBCGによる皮膚結核を疑い精査したところ,膿および生検皮膚より結核菌が分離され,精査の結果BCGと同定された.イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム内服4か月で瘢痕治癒した.特に乳幼児の予防接種部位に難治性の膿瘍を認めた場合,BCGの副反応も念頭に入れておく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?