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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻13号

2000年12月発行

文献概要

原著

帯状疱疹後神経痛に対する低反応レベルレーザー治療(第3報)—自験例100例による再評価

著者: 込山悦子1 松葉よう子2 岩本真一郎2 山田裕道2 小川秀興1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室 2国際親善総合病院皮膚科

ページ範囲:P.1045 - P.1049

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 帯状疱疹後神経痛(PHN)100例に対し,低反応レベルレーザー治療(LLLT)を行った.患者は26〜88歳,平均68.2歳,男女比は49:51である.用いたレーザー機種はGaAlAs半導体レーザー,治療は疼痛部位を1回につき1〜15分,10日〜11か月間に4〜60回の照射を行った.三叉神経領域のPHNについては星状神経節領域にも照射した.結果はPHN消失24例,著明改善41例,改善13例,やや改善14例,不変8例.4例においてPHNの再発を認めたが,レーザー照射によると思われる副作用は認められなかった.有効率78.0%,著効率65.0%と優れた治療成績が示された.またLLLT群と非治療群(PHN自然経過観察群)とのPHN残存率の比較においてはLLLT群のほうが残存率が低かった.LLLT難治患者群におけるLLLT抵抗性の要因はLLLT開始までの期間と性別に問題がある可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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