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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻13号

2000年12月発行

文献概要

臨床統計

アトピー性皮膚炎治療ガイドライン1999に対するアンケート調査

著者: 松下佳代1 吉田隆実2 瀧川雅浩3 古川福実4

所属機関: 1浜松労災病院皮膚科 2静岡県立こども病院感染・免疫・アレルギー科 3浜松医科大学医学部皮膚科学教室 4和歌山県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1051 - P.1057

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 厚生科学研究班による1999年のアトピー性皮膚炎治療ガイドラインについて静岡県皮膚科医会会員および小児科医会会員を対象にアンケート調査を行った.ガイドラインの作成とその内容,骨格については,大筋で賛成が得られたが,項目によっては見解が分かれた.診断基準として日本皮膚科学会,厚生省の両案を必要とする意見が皮膚科では39%,小児科では48%であったが,日本皮膚科学会のみもしくは厚生省のみでよいとする意見も各科でみられた.皮疹分布面積を基本とした重症度の判定方法は,両科とも80%以上が妥当としたが,実際の診療には用いないとする回答も少なくなかった.薬物療法の基本例やそのチャートも,妥当性と簡便性のいずれかで何らかの問題があるとした回答は両科とも39%を占め,顔面へのステロイド薬の使用や,抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬以外の内服薬など難治例への対応について記載の不足も指摘された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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