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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

臨床統計

皮膚科医からみた「敏感肌」の実態とその認識

著者: 伊藤明1 高橋晴人1 永野ひろ美1 長沼雅子1 佐藤悦久1 宮地良樹2

所属機関: 1資生堂学術部 2京都大学大学院医学研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.109 - P.112

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 「敏感肌」という言葉は学術用語ではないが,一般にはコモンな言葉として用いられている.この「敏感肌」を皮膚科医は臨床場面でどう捉え,どう考えているかを調査することを目的に,全国の248施設397名の皮膚科医を対象に,「敏感肌」に関するアンケートを実施した.アンケート結果から,皮膚科医は「敏感肌」を,皮膚のかぶれ,乾燥や肌荒れを主訴とするもの,皮膚症状は紅斑,乾燥や瘙痒を主体とするもの,病名としては接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎である割合が高いとして,その原因は,皮膚バリアー機能の低下,刺激閾値の低下や乾燥であると捉えていた.また,多くの皮膚科医は,「敏感肌」に対してスキンケアが有効であると考えていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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