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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

症例報告

骨髄異形成症候群を伴いシクロスポリンが奏効したneutrophilic dermatosisの1例

著者: 東芝輝臣1 山中克二2 田原大悟3 戸倉新樹4

所属機関: 1県西部浜松医療センター形成外科 2県西部浜松医療センター皮膚科 3県西部浜松医療センター腎臓膠原病科 4浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.133 - P.135

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 シクロスポリンが奏効したneutrophilicdermatosisの72歳,男性例を報告した.皮疹は有痛性,やや暗赤色の浸潤性紅斑で,組織学的には真皮下層から脂肪織にかけての核破片を伴う稠密な好中球浸潤であった.Sweet病類似病変であり,発熱を伴っていたが末梢血好中球増加は軽度であった.骨髄穿刺で骨髄異形成症候群の存在が明らかとなり,同症に伴うneutrophilic der—matosisと診断した.ステロイド,ジアフェニルスルホンの内服では症状のコントロールが困難であったが,シクロスポリン投与で皮疹,発熱とも速やかに改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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