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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

症例報告

再発性環状紅斑様乾癬の1例

著者: 高江雄二郎1 山田佐知子1 石井健1 佐々木裕子1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.141 - P.143

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 72歳,女性.初診の約3か月前より特に誘因なく背部に軽度瘙痒を伴う皮疹が生じ,徐々に拡大,増加した.初診時ほぼ全身に栂指頭大から手掌大までの境界明瞭,辺縁軽度隆起性で環状を呈する紅斑が多発し,一部では膿疱もみられた.病理組織学的には,表皮は軽度肥厚し錯角化を伴い,角層下に好中球性膿疱および表皮内に海綿状膿疱を認めた.再発性環状紅斑様乾癬と診断し,副腎皮質ホルモン含有軟膏の外用にて約2か月で皮疹はほぼ消失した.本邦報告例のまとめに若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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