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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻3号

2000年03月発行

症例報告

長期ステロイド内服中の全身性エリテマトーデス患者に生じた下肢のMycobaeterium chelonei感染症の1例

著者: 伴野純代1 沖中竜司1 新田悠紀子2

所属機関: 1厚生連加茂病院皮膚科 2愛知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.245 - P.248

文献概要

 63歳,女性.基礎疾患として全身性エリテマトーデスがあり,二十数年来ステロイド内服中であった.左下肢の膿痂疹より塗抹・培養検査の結果,非定型抗酸菌Mycobacterium cheloneiが分離,同定された.病理組織は慢性肉芽腫の像で,Ziehl-Neelsen染色にて真皮に菌所見が多数認められた.ミノサイクリン,抗結核剤は無効,クラリスロマイシン,ロブフロキサシン投与にて加療するとともに,内服ステロイド剤の減量を図った.また,入院時に行った胸部X線,気管支鏡により,日和見感染症の一つである肺クリプトコッカス症と診断された.皮膚のM.chelonei感染症について文献的考察も行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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