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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻4号

2000年04月発行

原著

伝染性膿痂疹の細菌学的検討(第2報)—MRSA単独陽性例の臨床的特徴を含めて

著者: 加藤千草1 石黒直子1 川島眞1 五十嵐英夫2

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室 2都立衛生研究所微生物部

ページ範囲:P.297 - P.301

文献概要

 1997年7〜9月の3か月間に,当科を受診した伝染性膿痂疹26症例について原因菌,およびそのうち25症例について薬剤感受性,19症例についてコアグラーゼ型,ファージ型,表皮剥脱素の検索を行った.全例で主な分離菌として黄色ブドウ球菌(以下黄色ブ菌)が検出され,そのうち黄色ブ菌単独が20例,溶血性連鎖球菌とともに分離されたものが3例,その他3例であった.25症例26株の黄色ブ菌について薬剤感受性試験を施行したところ,4症例からはメチシリン耐性黄色ブ菌(以下MRSA)が分離された.うち2症例はMRSA単独検出症例で,2症例とも一見痂皮化途上を思わせる湿潤傾向に乏しい皮疹が拡大する特徴的な臨床像を呈した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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