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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻4号

2000年04月発行

症例報告

播種状円板状エリテマトーデスから全身性エリテマトーデスに移行した紅斑性天疱瘡

著者: 中島英貴1 池田光徳1 山本康生1 小玉肇1 橋本隆2

所属機関: 1高知医科大学皮膚科学教室 2久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.319 - P.321

文献概要

 61歳,男性.播種状円板状エリテマトーデスとして治療中,血中デスモグレイン1抗体が陽性で,組織学的,免疫組織学的に紅斑性天疱瘡の所見を示し,臨床的に疱疹状天疱瘡の所見を示す小水疱が出現した.ジアフェニルスルフォンの投与により水疱は消失したが,貧血とともに発熱,膜性増殖性糸球体腎炎が出現し,全身性エリテマトーデスに移行した.ステロイドパルス療法により腎症は改善し,2年半後の現在プレドニゾロン7.5mg/日投与により皮疹の再発もなく,良好にコントロールされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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