icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻4号

2000年04月発行

症例報告

骨腫を合併した母斑細胞母斑(いわゆるNantaの骨母斑)の2例

著者: 前田文彦1 松田真弓1 小瀬川玄1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.353 - P.355

文献概要

 46歳女性(第1例)と71歳女性(第2例)の2例のNantaの骨母斑を報告した.第1例は左口角部の皮下硬結を伴った黒褐色米粒大の小結節で,組織学的に真皮上層に骨化像と複合母斑を,真皮深層にケラチン様物質を入れる異物肉芽腫性慢性炎症を伴っていた.第2例は右頬部の米粒大の黒色小結節で,組織学的に真皮内母斑巣とその直下に骨形成を認め炎症を欠いていた.第1例は毛包角質嚢腫とその破壊による炎症が,第2例は母斑細胞巣が直接的に骨形成を誘導したと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら