icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻4号

2000年04月発行

症例報告

鼠径部に生じた皮膚子宮内膜症の1例

著者: 佐藤友隆1 永尾圭介1 松本博子1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立病院皮膚科

ページ範囲:P.361 - P.363

文献概要

 27歳,女性の右鼠径部に生じた皮膚子宮内膜症の1例を報告した.外科的手術の既往はなく右鼠径部に半年前皮下結節が出現し初診時拇指頭大であった.圧痛を伴うが月経周期に一致した症状はない.組織学的に子宮内膜症に特徴的な腺腔構造と間質が認められた.子宮周囲にも子宮内膜症を合併しGnRH誘導体である酢酸ブセレリン点鼻にて経過観察中である.本邦皮膚科領域では鼠径部に生じた報告は稀であるが,成人女性の圧痛を伴う腫瘤の鑑別診断として考慮する必要を考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら