icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻4号

2000年04月発行

症例報告

生下時に腫瘤形成を認めたrudimentary meningoceleの1例

著者: 大熊よう子1 山田裕道1 石川明道2 伊沢宏和3 品川俊人4 佐川文明5

所属機関: 1国際親善総合病院皮膚科 2国際親善総合病院小児科 3聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院形成外科 4聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院病理 5国際親善総合病院病理科

ページ範囲:P.365 - P.367

文献概要

 生後1日の男児.後頭部に広基有茎性で25×16×25mmの隆起性腫瘤を認め,臨床的に髄膜瘤が疑われたがMRIで頭蓋内との交通は認められなかった.皮膚生検では腫瘤上部の病理組織像は皮膚リンパ管腫の様相を呈していた.6か月まで患児の成長を待って全摘術を施行し病理組織の全体像を詳細に検討したところ,腫瘤底部にmeningothelial cellとpasmmoma bodyを認めた.以上の所見より本症を原発性皮膚髄膜腫の亜型であるrudimentary meningoceleと診断した.rudimentary meningocele自体稀な疾患であるが,生下時に頭部腫瘤を認めた症例はきわめて珍しいと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら