文献詳細
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2000
4 皮膚疾患治療のポイント
文献概要
ステロイドホルモン使用中の副作用として,骨粗髪症は非常に頻度の高いものであるが,他の副作用ほどには十分認識されているとは言えない.近年DXA(dual energy X-ray absorptiometry)法を代表とする骨量測定機器の進歩により,骨量を簡便かつ正確に評価しうるようになった.また治療面でも次々に新しい治療薬が開発され,骨量低下の防止や増加が期待しうるようになってきた.ステロイド治療中・治療予定患者に対しては積極的にDXA法による骨量評価を考慮すべきである.特に大量ステロイド投与開始時は,開始後早期から骨量減少をきたす可能性があるので,早めの骨量再検,早めの治療が望まれる.
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