文献詳細
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2000
4 皮膚疾患治療のポイント
文献概要
ケミカルピーリングは色素沈着や色素脱失,瘢痕形成などの副作用の危険から日本においてはあまり省みられなかった.レチノイン酸のrejuvenation効果が発見されたことによりprimingやmaintenance therapyが有効に行われるようになり,浅いケミカルピーリングでも効果が表れ,その効果を持続させることが可能になった.最近の盛んなマスコミでの報道とあいまって,わが国ではケミカルピーリングが人々の関心を呼んでいる.ケミカルピーリングの適応は広範でありピーリング剤も手技も種々ある.手技に習熟し,患者のホームケアの指導を徹底すれば便利で有効な治療手段の一つとなり得る.
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