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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2000
5 皮膚科医のための臨床トピックス
文献概要
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌:methicillin resistant Staphylococcus aureus)の分離頻度は本邦において特に高く,多くの病院で黄色ブドウ球菌の半数前後を占めている.そのため,しばしば定着か感染症かにかかわらず主たる院内感染対策の対象として取り上げられる.MRSAは接触感染が最も重要なルートであるため,MRSA感染症か定着かの違いをみきわめたうえで,排菌量が持続的に多いMRSA感染症の患者については,これを感染源として院内播種を防ぐために日常のケアにおいて特に注意が必要である.
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