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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻5号

2000年04月発行

Derm.2000

アトピー外来は今?

著者: 大槻マミ太郎1

所属機関: 1自治医科大学皮膚科

ページ範囲:P.184 - P.184

文献概要

 栃木の人は,取っつきにくいところもあるが概ね正直である,というのが県民の特徴だそうである.そのせいかどうかは定かでないが,アトピー性皮膚炎(AD)の患者も東京に比べると,un—complicatedである場合が多い.東大で外来医長をしていた頃は,初診のAD患者にはもっとも気を遣ったものだが,ここでは患者の親が頓珍漢な横槍を入れるケースは少ない.
 自治医大に赴任して2年になるが,その間にADの治療現場では,随分と変化があった.“アトピービジネス”の皮膚科側からの糾弾,厚生省からの治療ガイドラインの公表,“嗜癖的掻破行動”についての認識の深まり,そして新薬タクロリムス軟膏の発売など,これらはすべてステロイド論争と様々な角度から対峙し,良識ある皮膚科医にとってはフォローの風になるであろうnew faceといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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