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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻6号

2000年05月発行

文献概要

今月の症例

Pachydermoperiostosisの1例

著者: 増田邦男1 森脇真一1 瀧川雅浩1 古川福実2 東芝輝臣3 深水秀一3

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室 2和歌山県立医科大学皮膚科学教室 3県西部浜松医療センター形成外科

ページ範囲:P.398 - P.401

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 30歳,男性.既往歴,家族歴に特記すべきことはない.20歳頃より両側頭部の皮膚が肥厚しはじめた.25歳頃にはそれが顔面・頭部全体にまで拡大,前額部,眉間,オトガイ部には深い皺襞が形成され,頭部は脳回転様となった.指趾末端はばち状を呈し,X線上四肢遠位骨に骨膜性骨肥厚がみられた.病理組織学的には脂腺の過形成,真皮の肥厚,中等度の炎症細胞浸潤,膠原線維の増生,間質の酸性ムコ多糖類の沈着を認めた.精査にて内分泌疾患,心肺疾患は確認できず,pachydermoperiostotisの完全型と診断した.37℃台の微熱が持続していたためプレドニゾロン10mg/日内服により解熱した後,形成外科的治療を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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