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症例報告
ガス壊疽の2例
著者: 甲斐美咲1
所属機関: 1佐野厚生総合病院皮膚科
ページ範囲:P.409 - P.411
文献購入ページに移動 症例1:73歳,男性.直腸癌末期にて外来で経過観察中.左臀部から下腿にかけて発赤,腫脹が出現し急速に拡大した.症例2:79歳,女性.小腸イレウスにて保存的治療を受けていたが,左鼠径部に疼痛,発赤,腫脹を認め,急速に拡大した.症例1,2ともに患部を圧迫したところ捻髪音を認め,単純X線像において筋層間,皮下にガス像を認めガス壊疽が疑われた.2症例とも直ちに外科的処置が行われ,症例1は原疾患にて亡くなられたが,症例2は救命しえた.ガス壊疽は症状が急速に進行し,一般に予後不良とされているため,早期診断および適切な処置が重要と思われる.
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