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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻6号

2000年05月発行

文献概要

症例報告

レスタミン軟膏®による接触皮膚炎の1例

著者: 伊藤ゆり子1 須釜明美1 日野治子1

所属機関: 1関東中央病院皮膚科

ページ範囲:P.418 - P.420

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 58歳,女性のレスタミン軟膏®による接触皮膚炎を経験し,成分パッチテストにより界面活性剤のポリオキシエチレンオレイルエーテルが原因であると判明したため報告した.レスタミン軟膏®の塗布翌日より小水疱を伴った浮腫性紅斑が出現した経過から,患者は過去にポリオキシエチレンオレイルエーテルに感作されていたと考えた.ポリオキシエチレンオレイルエーテルは医薬品以外に広く医薬部外品,化粧品等に含まれている界面活性剤の一種であり,主剤ではなく基剤の1成分が接触皮膚炎の原因となりうることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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