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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻6号

2000年05月発行

文献概要

症例報告

妊娠を契機に陰部潰瘍が出現したBehcet病の1例

著者: 隅田めぐみ1 小林孝志1 籏持淳1 新海浤1 戸澤澄2

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科学講座 2戸澤産婦人科

ページ範囲:P.430 - P.431

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 34歳,女性.5,6年前より口腔内アフタと両下腿の結節性紅斑が出現し,軽快と増悪を繰り返していたが,妊娠初期より陰部潰瘍が出現した.初診時,右小陰唇に栂指頭大の有痛性潰瘍を認め,左上眼瞼に座瘡様皮疹が存在していた.眼症状は認めなかった.末梢血中好中球優位の白血球数の増加,血沈亢進,血清CH 50値の増加を認めた.不全型Behçet病と診断した.妊娠がBehçet病,特に陰部潰瘍の増悪因子の一つとなり得る可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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