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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻6号

2000年05月発行

文献概要

症例報告

手背に生じたlentigo maligna melanomaの1例

著者: 青柳哲1 加藤直子1 木村久美子1 菅原弘士1

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科

ページ範囲:P.453 - P.455

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 手背に生じたlentigo nialigna melanoma(LMM)の1例を報告した.症例は77歳,女性.7年前から右手背に黒色斑を生じ,数か月前から浸潤を触れるようになった.組織学的に表皮の萎縮と真皮の日光変性を認め,臨床的にも組織学的にもLMMに特徴的で,Clark's level III,Breslow's thicknessは0.95mmであった.治療は中枢側に3cm,他側は2.5cm離して切除し,分層植皮術を行った.術後4年間,再発,転移はない.他の病型との鑑別や頭頸部・顔面以外に生じるLMMについて考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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