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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻7号

2000年06月発行

症例報告

Morphea-like basal cell epithelioma—Sclerotic basal cell epitheliomaとの異同について

著者: 手塚匡哉1 丸山友裕1 清水直也2

所属機関: 1済生会新潟第二病院皮膚科 2新大駅前皮膚科

ページ範囲:P.536 - P.539

文献概要

 72歳,男性.初診の約3か月前に,鼻背正中部に6.5×8mmの境界明瞭な陥凹性病変に気づいた.表面に光沢を有し,陥凹部の周囲に毛細血管拡張を伴う.皮膚生検の結果morphea—like basal cell epithelioma(MBCE)と診断し,拡大切除のうえ含皮下血管網付き全層植皮術を施行した.本症sclerotic basal cell epithelioma(SBCE)との異同については,これまで一致した見解が得られていない.両者を同一なものとした報告や別症とした報告,さらにMBCEの一部がSBCEより移行する可能性を示唆する考えもある.しかし,現在SBCEを独立した臨床型とする記載に乏しいことや,その臨床像も明確に記載されていないため,MBCEの一特殊型とするほうが良いと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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