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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻7号

2000年06月発行

症例報告

淋菌性膿瘍の1例

著者: 西條忍1 平野繁2

所属機関: 1岩手県立胆沢病院皮膚科 2岩手県立胆沢病院泌尿器科

ページ範囲:P.560 - P.561

文献概要

 淋病の典型的な臨床像である尿道炎の臨床症状なしに陰茎に小さな膿瘍を生じた1例を報告した.症例は19歳,男性.2週間前に感染機会があり,1週間前に気づいた陰茎の発疹を主訴に1997年7月2日に当科を受診した.自覚症状なし.陰茎腹側の冠状溝上に,直径4mmの鮮紅色丘疹を3個認めた.組織学的には角層下から真皮深層に及ぶ好中球主体の膿瘍であった.一般検尿,末梢血白血球数,CRPは正常で,梅毒血清反応,血清クラミジア抗体はいずれも陰性であった.組織の培養でNeisseria gonorrhoeaeが検出された.アモキシシリン1000mg/日内服4週間後に治癒を確認した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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