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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻8号

2000年07月発行

症例報告

PUVA療法が奏効したストッキング型generalized morphea

著者: 清家正博1 山本康生1 小玉肇1

所属機関: 1高知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.624 - P.626

文献概要

 60歳,女性.Sjögren症候群のためベタメサゾン1mg/日で加療中,両下腿と両前腕に皮膚硬化が出現した.病理組織学的にmorpheaの所見を示し,皮疹の分布を考慮してストッキング型generalized morphea(GM)と診断した.高γグロブリン血症,抗核抗体1,280倍以上等の免疫血清学的異常を伴っていた.両下腿と両前腕への外用PUVA療法にて,皮膚硬化は消失した.同時にγグロブリン量も正常化し,抗核抗体価も改善したことは,GMの改善に続発した現象である可能性もあるが,PUVA療法によってTh 2細胞が抑制されることにより皮疹が消退した可能性も示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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