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原著
褥瘡の臨床的検討
著者: 野口雅博1 松尾聿朗1
所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科
ページ範囲:P.681 - P.684
文献購入ページに移動 深い褥瘡は色による4つの時期の臨床分類が一般的となり,それぞれの時期にあった適切な治療を行おうとする考え方が定着しつつある.一方,その治療法に関しては消毒のポビドンヨード使用の是非についても論議があるように,完全に確立されているとはいえない.最近,創傷治癒にかかわるサイトカインに注目した新しい褥瘡外用剤の開発がなされているが,同時に,現在までの外用剤の使用経験の見直しや治療法の再検討も重要と考えられる.今回私たちは,褥瘡の臨床を検討する上で有用と考えられる当科で経験した症例を呈示し,現在の褥瘡の臨床についての知見に検討を加えた.
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