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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻9号

2000年08月発行

症例報告

水疱性類天疱瘡と鑑別を要したネコノミ刺症の1例

著者: 山本直樹1 南場裕美1 芝木晃彦1 松江弘之1 大河原章1 佐藤英嗣2

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科皮膚粘膜病学分野 2帯広厚生病院皮膚科

ページ範囲:P.735 - P.737

文献概要

 症例は74歳女性.四肢,躯幹に多発性の緊満性水疱が出現した.当初,水疱性類天疱瘡を疑い,生検を行ったが診断確定には至らなかった.その後,治療には比較的よく反応したが,外泊の度に症状の悪化をみたため,詳細な問診を行ったところ,自宅で飼っているネコに大量のノミが寄生している事実が判明した.同居の家人にも下腿を中心に虫刺され様発疹が多発していることが分かり,ノミ刺症と診断した.徹底したノミの駆除ならびに副腎皮質ホルモン剤の外用と抗アレルギー剤の内服にて治癒した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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