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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻9号

2000年08月発行

文献概要

症例報告

遠隔皮膚転移を伴ったdouble extramammary Paget's diseaseの1例

著者: 山本克志1 築藤玲子1 籏持淳1 新海浤1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.751 - P.753

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 遠隔皮膚転移を伴ったdouble extramam—mary Paget's diseaseの89歳の男性症例.1990年頃に外陰部に紅斑が出現し,腫瘤化してきたため1995年に当科を初診した.Double extramam—mary Paget's diseaseステージ3と診断された.電子線治療を開始後,左胸部と右腋窩に紅色丘疹が出現,真皮にのみPaget細胞が認められた.5日遅れて左腋窩にも紅斑と紅色丘疹が出現し,紅斑部では表皮にのみ,丘疹部では真皮にのみPaget細胞を認めた.剖検を施行し,肝臓,椎骨,両側副腎,膀胱,右肺門リンパ節,左頸部リンパ節,縦隔リンパ節,傍気管リンパ節,皮膚に転移を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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