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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻1号

2001年01月発行

今月の症例

血漿交換療法を試みた全身性形質細胞増多症の長期観察例

著者: 間中泉1 石黒直子1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.19 - P.22

文献概要

 57歳,男性.1981年頃より背部に褐色斑が出現し,徐々に増数し,全身の表在リンパ節腫脹も認めるようになった.1986年の初診時,多クローン性高γグロブリン血症を伴い,病理組織学的には皮疹およびリンパ節ともに形質細胞の浸潤を多数認めた.その後,γグロブリン値のさらなる上昇,肺の間質性陰影の出現,拡散能の低下などを認めたことから,プレドニゾロンの内服および血漿交換療法を試み,皮疹の色調の改善,リンパ節の縮小,γグロブリン値の低下,間質性陰影の軽快と拡散能の正常化を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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