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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻1号

2001年01月発行

症例報告

セファクロル,塩化リゾチームの2剤の関与が疑われたアナフィラキシー型薬疹

著者: 安西三郎1 藤原作平1 高安進1

所属機関: 1大分医科大学皮膚科学講座

ページ範囲:P.24 - P.26

文献概要

 49歳,女性.歯槽膿漏に対し近医歯科よりセファクロル,塩化リゾチーム,ピリン系合剤,ビフィズス菌製剤の4剤が処方された.内服30分後,全身の瘙痒感,意識レベルの低下が出現し,近医にて点滴を施行され症状は軽快した.スクラッチテストにてセファクロル,塩化リゾチームの2剤が陽性,皮内テストにて塩化リゾチームのみ陽性であった.卵白IgE RAST,プリックテストは陰性であった.セファクロル100分の1量内服30分後,顔面の違和感および躯幹に膨疹が出現し,塩化リゾチーム10分の1量内服30分後顔面の違和感が出現したためセファクロル,塩化リゾチームの2剤が関与したアナフィラキシー型薬疹と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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