icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻1号

2001年01月発行

症例報告

家族性高コレステロール血症IIa型に合併した結節性黄色腫と腱黄色腫

著者: 相浦佐和子1 城谷美和1 三砂範幸1 成澤寛1

所属機関: 1佐賀医科大学内科学皮膚科教室

ページ範囲:P.62 - P.64

文献概要

 23歳の男性.19歳頃より肘頭部に自覚症状を伴わない硬い結節が出現し,徐々に増大してきた.初診時,肘頭部に左側が径20mm,右側が径7mmの表面光沢を呈し黄色調を帯びた紅色の弾性硬の腫瘤を認めた.局所麻酔下に切除縫縮した.病理組織学的に真皮全層にわたり,巣状,結節状に泡沫細胞の集塊がみられ,オイルレッド染色にて陽性を示した.また,両アキレス腱の棍棒状肥厚が認められた.血液生化学的検査で総コレステロール591mg/dl,LDLコレステロール509mg/dlと異常高値を示し,HDLコレステロール67mg/dl,総グリセリド149mg/dlであった.母,兄,叔母に高コレステロール血症を認めた.以上より,家族性高コレステロール血症IIa型に合併した結節性黄色腫と腱黄色腫と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら