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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻11号

2001年10月発行

文献概要

症例報告

C型肝炎に伴ったクリオグロブリン血症性紫斑の1例

著者: 石橋正史1 山上淳1 永尾圭介1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立病院皮膚科

ページ範囲:P.864 - P.866

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 患者は67歳,女性.C型肝炎の経過中,両下腿に斑状あるいは丘疹状の紫斑および褐色の色素沈着を多数認めた.病理組織学的に,真皮の血管周囲にリンパ球の浸潤,赤血球の血管外漏出を認め,一部の血管の内腔は好酸性に染まる無構造物質により狭小化していた.血清中のHCV抗体陽性,HCV-RNA陽性,クリオグロブリン陽性であった.免疫電気泳動ではモノクローナルなIgM—κとポリクローナルIgGの混合性クリオグロブリンが認められ,II型のクリオグロブリン血症と診断した.HCV感染とクリオグロブリン血症との関連について若干の考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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