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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻11号

2001年10月発行

文献概要

症例報告

ステロイド少量内服が奏効したHailey-Hailey病の1例

著者: 谷口章雄1 田中信2

所属機関: 1谷口クリニック 2静岡赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.890 - P.892

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 76歳,男性.50年前より鼠径部,腋窩に湿潤性紅斑があった.7か月前より体幹,四肢に皮疹は拡大し,瘙痒も強くなった.ステロイド軟膏外用で改善せず,ステロイド外用剤による接触皮膚炎,鼠径部についてはPaget病を考え,左鼠径部より生検した.表皮に棘融解がみられ,崩れかかった煉瓦壁の像を呈していた.Hailey—Hailey病と診断した.ステロイド外用に反応せず,ステロイド少量内服にて皮疹は速やかに改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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