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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻12号

2001年11月発行

文献概要

症例報告

ヘパリン類似物質およびラノリンによる接触皮膚炎の1例

著者: 角田孝彦1 渡邉昌彦1 水芦政人1 門馬節子2

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2もんま内科皮ふ科医院

ページ範囲:P.925 - P.927

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 22歳,女性.低温熱傷の植皮後,左大腿の採皮部にヒルドイドソフトによる接触皮膚炎,左下腿にエキザルベによる接触皮膚炎を生じた.パッチテストでヒルドイドソフトに含まれるヘパリン類似物質とエキザルベに含まれるラノリンが陽性であった.ラノリンを含むパッチテストで口唇にも反応がみられた.その後,外国製の化粧品が合わなくなったが,日本製に代えてよくなった.これまでヘパリン類似物質による接触皮膚炎の報告は少ないが,注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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