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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻12号

2001年11月発行

文献概要

症例報告

うっ滞性潰瘍を伴った高齢者のアカツキ病の1例

著者: 前田知子1 中島武之1 宮島進1 山本隆之1 岡田奈津子1

所属機関: 1大阪厚生年金病院皮膚科

ページ範囲:P.940 - P.942

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 ほぼ50年来下腿静脈瘤が存在し,25年間うっ滞性潰瘍の増悪・軽快を繰り返していた患者に生じたアカツキ病を経験した.患者は79歳の女性で,内科的疾患も含めて通院加療の必要な状態であったにもかかわらず,体力的な要因に加え頑固な性格のため,治療に悲観的で医療機関より遠ざかっていた.当科初診時,両下腿全周に潰瘍を生じ,その周囲に褐色疣状の局面が形成され,悪臭を放っていた.Bucladesine sodium軟膏による潰瘍面の処置および毎日のポビドンヨード足浴,洗浄と5%サリチル酸ワセリンによる処置にて疣状局面は軽減した.2か月間の入院加療の後退院したが,その後外来受診はしていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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