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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻12号

2001年11月発行

文献概要

症例報告

食道癌の摘出術後に消退した好酸球増多を伴う環状紅斑の1例—特に内臓悪性腫瘍,好酸球,環状紅斑の相関について

著者: 鈴木典子1 村山功子1 吉池高志1 高森建二1

所属機関: 1順天堂大学浦安病院皮膚科学教室

ページ範囲:P.946 - P.948

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 72歳,男性.体幹・四肢に瘙痒を伴う環状紅斑が出現し,ほぼ全身に拡大したため当科受診.貧血があったため精査したところ,内視鏡にて食道癌が発見された.皮疹は治療抵抗性で,その増悪に伴って末梢好酸球数も増加した.病理組織学的には,真皮上層と表皮内に好酸球浸潤が認められた.皮疹は食道癌摘出後急速に消退し,末梢好酸球数も正常化した.本例および過去の文献から内臓悪性腫瘍,好酸球,環状紅斑の関連性につき考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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