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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻12号

2001年11月発行

文献概要

症例報告

頭部に巨大な脱毛斑を呈した局面型皮膚サルコイドーシスの1例

著者: 中嶋賢1 辻卓夫1 小林陽太郎2

所属機関: 1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室 2小林皮膚科

ページ範囲:P.957 - P.959

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 27歳,女性.頭頂部から右側頭部にかけて脱毛を伴う巨大な落屑性局面を認めた.局面の中央部はやや萎縮・陥凹していた.局面型皮疹はその後顔面および四肢にも多発,拡大した.頭頂部の病理組織像では,真皮全層に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認めた.胸部X線写真で著明なBHLを認め,皮疹に先行したぶどう膜炎があり,ACEも上昇していたことからサルコイドーシスと診断した.局面型皮膚サルコイドーシスは顔面に発症することが多いが,本症例のように頭部に脱毛を伴う,比較的大きな皮疹を認めることは稀であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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