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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻13号

2001年12月発行

文献概要

症例報告

表皮嚢腫より発生した有棘細胞癌の1例

著者: 寺澤直子1 奥田良治1

所属機関: 1社会保険京都病院皮膚科

ページ範囲:P.1037 - P.1039

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 39歳,男性.15年前より左臀部に皮下腫瘤が存在し,徐々に増大してきたため当科を受診.初診時,左臀部に8×7cm大の皮下腫瘤を認めた.組織は嚢腫様構造を呈し,嚢腫壁は顆粒層を有する正常な表皮様構造の部分と,異型性を有する有棘細胞様細胞が真皮内および嚢胞内に増殖している部分が連続して認められ,表皮嚢腫より発生した有棘細胞癌と診断した.明らかなリンパ節転移は認めなかった.本邦報告47例を検討し,その臨床的特徴について若干の統計的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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