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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻13号

2001年12月発行

症例報告

7歳女児の内踝部に生じたsuperficial spreading melanoma in situの1例

著者: 矢鳴英子1 薄木晶子1 上田正登1 市橋正光1

所属機関: 1神戸大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1044 - P.1047

文献概要

 7歳,女児.約半年前より右足関節内側に点状のやや赤み帯びた黒色斑が出現,自覚症状なく徐々に拡大し,周辺に浸み出し様の色素斑を伴う9×6mmの軽度隆起した黒色斑となり当科紹介受診.生検でsuperficial spreading melanoma(SSM)in situと診断,拡大切除術を行った.術後2年4か月経過した現在,再発,転移を認めていない.小児malignant melanoma(MM)は非常に稀で,巨大色素性母斑を発症母地とするものが多いが,半数以上は前駆病変なしに発症している.鑑別診断としてはSpitz nevusがある.小児MMが疑われた場合は早急かつ積極的な治療が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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