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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻14号

2001年12月発行

特集 皮膚真菌症の新しい治療戦略

臨床研究

爪白癬に対するイトラコナゾール治療後の長期観察

著者: 飯田利博1 西山千秋2 山口全一3 鈴木啓之3

所属機関: 1金丸医院皮膚科 2日本大学短期大学部食物栄養学科 3日本大学医学部附属練馬光が丘病院皮膚科

ページ範囲:P.25 - P.30

文献概要

はじめに
 最近マスコミなどで生活の質向上(QOL)が唱えられるにつれ,爪の治療を目的に医療施設を訪れる患者が徐々に増えてきている.またその中に占める爪白癬患者の割合も高い.一方,爪白癬は比較的長期の治療期間を要し,難治性のものが多いため,その治療には少なからず苦慮している.
 近年,この爪白癬に対し従来のグリセオフルビンに代わり,イトラコナゾール(1993年)をはじめ,テルビナフィン(1997年)やフルコナゾール(1989年)などの優れた経口抗真菌薬が次々に開発され,それぞれ治療効果をあげている.これら抗真菌薬の中でもイトラコナゾールは優れた選択毒性,広い抗菌スペクトラム,高い抗菌活性,また優れた組織移行性を有し,爪白癬ばかりでなく皮膚真菌症に対しても広く使用されている.しかしながら,その爪白癬に対する本薬剤を用いた最も効率的で有効な治療方法の確立はいまだなされていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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