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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻14号

2001年12月発行

特集 皮膚真菌症の新しい治療戦略

臨床研究

イトラコナゾール連続療法における爪伸長速度の検討

著者: 川田暁1

所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.31 - P.34

文献概要

はじめに
 爪真菌症は患者にとって特にQOLの低下がみられる皮膚疾患の一つである1).したがって,爪真菌症の中で多くを占める爪白癬を根治的に治癒させることは極めて重要である.現在,爪白癬の根治的治療としてはイトラコナゾールやテルビナフィンなどの新しい抗真菌剤による内服治療が主流になりつつある.これらの薬剤は従来の経口抗真菌剤であるグリセオフルビンよりも臨床効果が高く,治癒率も高いとされる.しかし,日常の診療においてこれらの薬剤で治療しているにもかかわらず,爪の伸長が遅く効果の不十分な例をしばしば経験する.爪の伸長速度が経口抗真菌剤の効果にどのように影響するのか,また経口抗真菌剤内服によって爪の伸長速度が変わるのかなどの疑問に答えうる研究は少ない.そこで,筆者らはイトラコナゾールを連続で内服した爪白癬患者において,爪の伸長速度と臨床効果について検討したので,ここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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