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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻14号

2001年12月発行

特集 皮膚真菌症の新しい治療戦略

症例報告

爪真菌症—イトラコナゾールのパルス療法による治療例

著者: 比留間政太郎1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.67 - P.68

文献概要

症例
 爪真菌症の治療に,イトラコナゾールのパルス投与法を行ってきたが,これらの症例の中で,パルス投与1回のみしか受けていない症例について1年後の経過を調査し,興味ある結果を得た.症例は,過去4年間に,イトラコナゾールのパルス療法(1日2回,食直後に100 mg,合計1日200mgを7日間内服し,その後3週間休薬)と外用抗真菌剤の併用療法を行った84例である1).これらの症例について,1年後の経過を診察した.経過を追えた例は63例で,このうち1回のパルス投与しか受けていなかった例が8例あり,これらの詳細を表に示した.効果判定方法は,1年目に行い,治癒(健康な爪甲が完全に再生したもの),著明改善(病爪の混濁比が70%以上改善したもの),改善(40〜70%まで改善したもの),やや改善(40%までしか改善しないもの),不変(不変と悪化のほかに副作用で中止したものも含めた)とした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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